人間、欲がないと生きていけないと言う人もいる。
物欲、食欲、性欲、睡眠欲、金欲。それらを貪欲に激しく求めるのが活力になる!と、激しく主張する人もいる。
人それぞれの考えがあり、それらは個人の自由である。
これまでの時代は、モノをたくさん持っている、高級車を所有している、ブランドものの服を身にまとう、豪華で大きな家を持つ。
などに、価値観や優越感がありました。
しかし、時代は変わってきています。
逆に高級車を乗り回している人を、冷ややかな目でみる若者が増えていると感じています。
ハリウッドセレブの間でもプリウスがステータスとなっていたこともありますが、それが正解とは言いませんが、確実に若い人の意識のベクトルが変わってきていると思います。
ここから一気にそういった価値観が変わる世界がやってきます。
エシカルな企業が注目され、トレンドとされはじめたら、一般人の流れも変わります。
エコに地球にも環境にもやさしい生活をしている人がかっこいいと思われ始めます。
かっこいい、おしゃれから入っていくのはいいことだと思います。
みすぼらしい、貧乏たらしい、苦しそう、好きでそうするならば結構ですが、
凛として、自信満々に、楽しそうで素敵なエシカル派マインドになったほうが、周りへもよい影響を与えます。
価値観のシフトは意外とすぐに受け入れられます。
僕自身も、モノを非常に多く所有していて、無いものはないどころか同じシリーズで何個もあるというような生活をしてきました。
目標とする”欲”も高級スーパーカーが心底ほしかったですし、それをモチベーションで頑張っていた事実もあります。
そういった自分に自暴自棄になりそうになったこともあります。
しかし、いったん価値観がシフトすると、いままで苦と感じていたことが、幸せに感じています。
できることからですが、一つずつ行っていくと、とても気持ちがよいのに気づきました。
価値観がシフトしたため、それが楽しくかっこいいのです。
際限ない物欲というものはなくなり、同じお金を消費するなら、地球や環境、他の人や動物、の為になることに喜びを感じ始めています。
お金をたくさん稼いで、お金持ちになるもの結構。
それの使い方次第です。
だからといって、今まで集めてきた物や道具、革製品なども、捨てるわけではありません。それこそ無駄ですので、それらをどうやったら有効活用できるかを考え、これから面白い活動をしていこうと、これもモチベーションとなっています。
食欲でいうならば、贅沢な高級食材を好き放題食べ続けると飽きますし太りますし健康を害しますが、その逆を行うことがむしろ贅沢と感じています。
究極の調味料は間違いなく”空腹”です。
一般的に人の欲に限界はありません。
お金持ちはさらなるお金持ちを目指します。
1億円あれば、10億円を目指します。
10億円あれば十分でしょ?と思うかもしれませんが、10億円ある人になると、それでは満足できないのか不安なのか、更に上を目指す傾向があります。
それは、世界中の富豪を見ればわかります。
例えば、あなたが財布に一万円あり、それをすごいと思う国の人もいます。
小さいながらも一軒家をもっているならば、アパート暮らしの人から見たら贅沢と思うかもしれません。
手に入るとそれがあたりまえとなり、次を目指すものです。
それはネットゲームなどの世界で簡単に実感できます。
ゲーマーと呼ばれる人の中には、その世界が実世界より大切でリアルに感じている人もいます。それくらいの没入感があるのですが、その世界で何かがきっかけで億万長者になってみるとわかります。
なんでも手に入るようになると、とりあえずお店で買える最高級品をそろえます。その次はなかなか手に入らないレアなものをお金の力で買い始めます。最終的にすべてそろってしまうとゲームの楽しみはなくなって引退してしまいます。
思い起こすと、初期のころに、コツコツ敵を倒して集めたゴールドで購入していた、安いけど贅沢な武器をグレードアップしていった時が一番面白かったのに気づきます。
人の価値観はちょっとしたことで変わります。
夫婦喧嘩や離婚・彼女に振られた、などが起こっただけでも、今まで情熱を注いできた、楽しかった趣味などどうでもよくなることもあります。
大切な人や最愛のペットの死と直面し、世界が一変する人もいます。
世界で自分ひとりの世界、ウィル・スミス主演の映画「アイアムレジェンド」のような世界になった時、ランボルギーニに乗ってもだれにも自慢できません。
人によく見られたい、かっこいいといわれたい、自慢したい、という気持ちからの現在までの物欲でしたが、それがむしろ「かっこ悪い」と思われる社会になり始めたとき、その社会でかっこいいとされることを目指す人が増えます。
その無限の欲がいけないというのではなく、貪欲を素晴らしいと思われることにシフトし始めたとき、地球が変わります。
エシカルでカインドネスな世界が流行り、人々の価値観がそういった方向に進んだ時、地球は一気に変わります。
今の世界に悲観的にならず、自分が感じることを信じ、人の意見には左右されず、心の声を頼りに、行動していきます。
エシカルで優しく思いやりのある世界にしたい、という欲があったということに気付きました。