『黄金色には秘められた力がある』
仙道において“骨格の神様“とは、体内数々の神様の中で基本になる神様である。
骨格の神様の色は黄金色で、その色には仙道の歴史的背景がある。
数千年の昔から仙道の修練を重ねたきた人々は長寿であった。
一方、自然界に目を向けてみると、樹木は人間より長寿である。
例えば、松の木のように1000年の樹齢を重ねていく大木がある。
何故樹木が人間よりも長く生きられるのか。
仙道の修練者は長期にわたる研究の結果、樹木は呼吸と太陽光線をあびて生きていることを発見した。
そこで、修練者たちは呼吸が長寿と関係があることに気づき、長寿に繋がるための様々な呼吸法を考え出した。
科学の発展が進み、人類が金属を使い始めると、長い命とは別に金属は生命体にはない普遍の性質を持っていることに修練者たちは目を向けた。
そこで、修練者たちは金属の持つ特性を研究し、調合したものを薬として体内に取り入れることを考えた。
薬になる金属、それは『金丹』と名付けられた。
金丹と名付けられた薬ではあったが、当時の修練者たちには“化学反応“という知識はなかった。
調合している過程の中で、ある日その金属は化学反応により爆発してしまった。
もくもくと立ち込めるその黒煙の中から修練者たちは黄色の火薬を見つけた。
後世になり、ノーベル賞で有名なアルフレッド・ノーベルはダイナマイトや無煙火薬のバリスタイトなどを発明し、大量生産を行ったことにより火薬王として有名であるが、大元を辿れば仙道の修練者が『金丹』を発見したことと深い関係があると言えよう。
<何故黄金色にはパワーがあると信じられているのか>
約一千年前から仙道の修練者たちは金属を調合した『金丹』を体内に入れる事をやめ、自らの体内で『金丹』を創り出す方法の研究に励んだ。
修練により体内にあるエネルギーで様々な物質を取り入れ、自ら『金丹』を創り出す方法を研究してきた。
この歴史的背景が、仙道にとって“黄金色“にパワーがあると信じられている理由であり、仙道を修練する上で基本となる色が“黄金色“なのである。
骨格の神様は体内にいる神々の中で体の基礎となる神様であり、仙道本来の黄金色と考えられている。