土にもぐり数千キロを飛ぶ秘術 ー 遁地飛行術
これを身につければ、土に潜り、あっという間に数千キロ先へ飛ぶことができる。
練習は、旧暦の辰、戌、丑、未に行う。
まず、辰、戌、丑、未に当たる方向から少しずつ土を取って、翡翠の入れ物に入れ机に飾っておく。
夜1〜3時の間に、机の前で北東に向かってひざまずき、土地の神が目の前にいることをイメージしながら、49回頭を突く。
一回突くごとに、次の呪文を唱え、一息吹く。 地下元君、威統六府、黄庭真気、精華万丈、隠鬱白虎、修得地行、朝見君主 「デイーシャーユエンジユン、ウエイトンリユーフー、フアンテインゼンチー、ワンフーヨウゾウ、ジンフアーワンツアン、インユイバイフー、シユーデーデイーシン、ツアウゼンジユンツウ」 (六つの大軍を率いる元君は真気を周り一帯に発している。私はその威力の元で修行すれば、君主に会える)
これが終わったら、起きて歯を49回叩き合わせる。
右手で筆を取り、その筆が青竜に変身したことをイメージしながら、朱砂で黄色い紙に「通知符」を書く。
書きながら次の呪文を唱える。 地放霊光、普照上蒼、養育万物、造福八方、付我陰気、可通王府、紫清大帝、助我下堂 「デイーフアンリングアン、プーヅアウサンツアン、ヤンユイワンウー、ヅアウフーバーフアン、ウーウオーインチー、カートンワンフー、ズーチンダーデイー、ヅウウオーシヤータン」 (地下に霊光があり、それが人間にあまねく照らしている。私は紫清大帝から陰気を得て自由に地下に潜る)
唱え終わったら、符を青白い炎で燃やして灰にし、これを黄酒に混ぜて飲む。飲みながら、足の下に穴が開いて自分の体が徐々に沈み、中を自由に歩くようにイメージする。
これを49日間練習を続けると必ず成功する。
実際に使ってみるときは、「通知符」を書いて地面に並べ、符に一口陰気を吹き、「開けろ」と叫ぶと、にわかに地面に穴が開くようになり、中に入った途端に、ドアは再び閉まる。
今度出てくると、もう行きたいところに行ってしまったことに気がつく。
練習の時は、強い光や九陽に当たる物のある所は避ける。また、たとえできたとしても、絶対に人には漏らさないようにすること。